2014年2月8日土曜日

第2回「家庭でできる 和洋菓子」

昭和35年に婦人之友社から刊行された「家庭でできる和洋菓子」は洋菓子がまだまだ贅沢品だった時代に、ホットケーキからビスケット、デコレーションケーキまで手作りできる洋菓子作りの教科書の定番として長らく親しまれてきました。現在は絶版となっていますが、バブル期に流行した、趣向を凝らしたパティスリーの洋菓子に違和感を覚え、時折この本を見て作るケーキやクッキーのあっさりとした飾らない味に、昭和の頃の洋菓子屋さんの思い出があるのです。


デコレーションもちらりと見えるレースの敷物、ワインかグレープジュースと思われるグラスも思いきりレトロ感があります。


材料はいたってシンプル。洋酒や各種フレーバーなどをあまり使わず、小麦粉、バター、卵が中心のレシピです。


チョコレートとバニラ味の二種類のバタークリームを作り、木の幹をイメージした形に仕上げる。なかなか凝ったクリスマス用のケーキです。




たっぷりのバタークリームを使って絞り出しのテクニックを駆使し、豪華なデコレーションにするのが当時のトレンドでした、健康志向の現在とはそこは違うところです。


チェックのテーブルクロスにハイティースタンドのクッキーはとても素朴で美味しそう!




1 件のコメント:

  1. 紹介して下さり心から感謝します。母から受け継いだ本でしたが引越しの際なくしてしまいものすごく探していました。アマゾンで見つけたので(一冊のみ残っていました)購入します。本当に本当にありがとうございました。とても詳しく失敗したことのない本でした。感謝!!!

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