お盆も終わり、夏の盛りが過ぎようとしている日曜日。昼間の酷暑を避け、夕刻から横浜中華街を訪れました。
夕涼みがてら、街をそぞろ歩く人々、ディナータイムの食事客を待つ料理店の人々の、元気な声に熱気あふれる通りで、扉の奥に静かな空気が漂っていた老舗「同發」。
ディナーのコース料理は、定番的なメニューでしたが、ひとつひとつがしっかりとした作りで、昔ながらの中華料理の味でした。
食事の後、涼しい風を求めて海沿いの山下公園へ向かって歩く途中、思い立って、ホテルニューグランドの「ザ カフェ」を訪れてみました。
店内は静かで、落ち着いた時間が流れていました。
箱根の「富士屋ホテル」を訪れた時にも感じたのですが、クラシックホテルの、宿泊客、レストランやカフェの利用客、館内の見学だけの人、それらの誰にでも差別のない細やかで礼儀正しい接客は、「また必ず来たい」と思わせる、心を揺さぶるほどのサービス精神と、もてなしの品格があるのではないでしょうか。
ケーキセットを注文するとケーキが全種類飾られたお盆を持ってきて、好きな物を選ばせてくれるこのサービスが好きで、食事の後でもついケーキを注文してしまいます。四種類のプチフールはバタークリーム使用のケーキで小さな可愛らしさについ目を惹かれてしまいます。
中華街の帰りで、かなりの満腹状態でしたので、小さなチェリーロールにしました。砂糖漬けのチェリーを細かく刻んでちりばめてあります。小さなケーキ一つにも、きちんとナイフとフォークが添えられています。